2010年02月15日

冬季オリンピックが開幕早々に気になるニュース。ある選手の服装問題が大きく取りざたされている。日の丸という看板を背負っているにもかかわらず,恥ずかしい姿であった。彼にも言い分があるのだろう。しかし,看板を背負っている以上は,いい訳など出来ないでしょう。

看板に大きい小さいはないと思う。その重みを自分が感じるか感じないかでしょう。始動のミーティングでも話をしたが,ウチの部も80年の歴史と伝統があり,多くのOBが輩出している。その重みをしっかりと受け止め,恥ずかしくない行動をして欲しいと願う。グラウンドの中でも外でも・・・

また,日大スケート部OBの清水さん(長野五輪スピードスケート金メダリスト)の記事を見つけたので,紹介しておこう。
『「オリンピックを楽しもう」この言葉にはいろいろな意味がある。でも,選手も観る人も「楽しむ」をはき違えてはならない。五輪は,決してお祭りではない。だから,場の空気を楽しんではダメだ。個々の選手に押し寄せるプレッシャーを楽しむべきだ。僕はよく言う。プレッシャーとは,選手にとってサプリメントなんだよねと・・・。五輪本番の試合モードに身体を仕上げていくためには,欠かせない材料ともいえる。筋肉も関節も最終仕上げの段階に入ったときに,プレッシャーという強烈な刺激が入ってこそ,本当の張りが出てくる。身体がそうなってくれば,気持ちにも緊張感がみなぎってくるのだ。選手には,その過程を楽しめと言いたい。国の代表という使命感があれば,お祭りに浮かれることはない。若い選手には,オレには関係ないと言う人がいるだろう。「無知」も成長への過程だろうが,「目立ちたいだけの五輪」は間違っていると指摘したい。実は,新人類と呼ばれた世代の僕も19歳で初出場したリレハンメル五輪は,そうだった。5位に終わったとき,ものすごく情けない気分に襲われたことを覚えているし,ものすごい反省をした。五輪で勝てる選手は,一見,冷静で静寂な雰囲気を持つ。その中に熱く燃える闘争心を秘めている。それが「アスリート・スピリッツ」。五輪は選手を映し出す鏡でもある。己の姿をしっかりと見極めよう。』

五輪に出て満足と言う選手が多い中,常に世界の頂点を目指した男の言葉には重みがある。今回,代表落ちをし落胆する中で,断っていたお酒をずいぶん久々に口にしたそうだ。たまたまであるが,帰り道に代表入りした選手の一向のお祝い帰りに遭遇したそうだ。「五輪に出るだけで満足か??」と感じたそうだ。その選手は,誰だかわからないが,はたして結果を出すことができるのだろうか?

目標設定が高ければ高いほど,努力をしなければならない。しかし,自分達に跳ね返ってくるものも大きいということを理解して欲しい。『関東復帰』~『1部昇格』~『1部優勝』~『日本一』は,決して夢ではないと思っている。必ず,実現させるという熱い想いを常に持っていたいと思う。

(13:30)